Kindle Unlimitedは、電子書籍が読み放題できるAmazonのサービスです。
読書習慣を身につけたい方や、お得に読書を楽しみたい方、毎日の通勤途中や、旅行先でも読書を楽しみたい方にうってつけ。
今回は、Kindle Unlimited対象商品の中から、おすすめの幻想小説&怪奇ホラー小説を10作品ご紹介します。耽美な作品からミステリー、ゾッとする怖いお話までさまざまに厳選しました。
- ブログ管理人:hontoiru
- 編集ディレクターを経て現在はフリーライター
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- 趣味は読書、歴史、カフェ巡りなど
文章表現が美しい作品や、驚く展開のものが好物だからね?
おまかせあれ!
幻想小説やホラー小説が好きという方へ、きっと気になる作品が見つかることでしょう。
Kindle Unlimitedで読める!おすすめ幻想・ホラー小説
幻想小説とホラー小説。この二つは違うようで、重なっている部分も多いですよね。
幻想小説のもとを辿ると、神話や民話の中の妖精や精霊の話に行き着きます。
広くは現実から離れた神秘的な世界、空想の中の世界を描いた作品としてカテゴライズされますが、その中には幽霊や悪魔が出て来る話も多いため、人々に恐怖を与えるホラー小説と重なる部分もあるというわけです。
では、さっそくおすすめの幻想小説&ホラー小説をご紹介していきましょう◎
Kindle Unlimitedで読める!おすすめ幻想小説
『愛と髑髏と』皆川博子
私が皆川博子氏の作品を初めて触れたのが、この『愛と髑髏と』でした。それ以来ずっと氏の作品に魅了され続けています。特に『愛と髑髏と』の中の「人それぞれに噴火獣」はボードレールの言葉からだそうですが、ふとしたときに私の中にも噴火獣がいることに気づくことがあり、その度にこの言葉を思い出してしまいます。
『愛と髑髏』を読んで私と同じく惹きこまれた方は、皆川博子氏の『うろこの家』もおすすめ。溜息が出るほど美しい言葉でつづられる、魔物のような一冊です。
『夜市』恒川光太郎
日常のすぐ隣にある異世界を魅力的に描く恒川光太郎氏のデビュー作です。きっと何度もあなたは驚くことになるでしょう。日本ホラー小説大賞受賞作品ですが、「怖い」というよりも「幻想」寄りですので、今回は幻想小説の枠で紹介しました。
詳しくは下記の記事で紹介していますのでぜひご覧ください。『夜市』はKindle Unlimitedでも読めるほか、Audibleの対象作品でもあります。
オーディブルについては下記の記事で紹介していますよ。「聴く読書」に興味のある方はぜひお試しを。
『虚無への供物』(上)中井英夫
この作品が読み放題で読めるとは贅沢!
思わずそう思ってしまいました。ミステリーでありながら、幻想小説の大家である中井英夫の美意識が絢爛に表現された唯一無二のミステリー。続きが気になってあっという間に読めてしまうのではないでしょうか。幻想小説好きの方も、ミステリー好きの方も、一度は読んでおきたい名作中の名作です。
『虚無への供物』を読んで中井英夫が好きになった方には、氏の傑作『新装版 とらんぷ譚1幻想博物館』シリーズもおススメです。「聖父子」、「影の舞踏会」、「黒闇天女」、「蘇るオルフェウス」……、タイトルだけ読んでも、ハァ、美しい…!
『匣の中の失楽』竹本健治
現実と虚構を行ったり来たりするメタフィクション(※)が特徴的な作品です。三大奇書を読んでいなくても楽しめますが、読んでいればなお一層楽しめる構造になっています。
※)メタフィクションとは、フィクションであることを登場人物が示唆する表現のこと。例えばメタフィクションの作品では、作中の人物が「自分は物語の中の人物である」と語ったり、作者と対話をしたりします。
『幻想博物誌』日影丈吉
フランス文学の翻訳者としても、江戸川乱歩が認めた探偵小説家としても活躍した、日影丈吉の珠玉の短編集。
特に「猫の泉」は、フランスの寂れた町の広場に残る泉に猫が集う情景が心惹かれる作品です。日影丈吉の代表作として名高いこの作品には、「岩合光昭の世界ネコ歩き」を思い浮かべてしまう人もちょっといるかもしれません。
幻想的、というよりも幻惑的。一度はまったら、つぎつぎと味わいたくなることまちがいなしです。
Kindle Unlimitedで読める!おすすめホラー小説
『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』朝宮運河(編)
角川ホラー文庫ベストセレクションは第二巻もあります。こちらもKindle unlimited の対象作品となっており、必読の一冊です!
『忌まわ昔』岩井志麻子
実話系のどろどろした話が好きな方におすすめ。一話目の兎の話は、ゾワゾワ興味をそそられつつどうにも後味が悪かったのですが、二話目の歌手をだます女の子の話は爽快感があって楽しかったです。
悪いことにはちがいないのですが、不思議と応援したくなってくるんですよね。
この作品には続編「業苦 忌まわ昔(弐)」もあり、こちらもKindle Unlimitedの対象作品となっています。ぜひ合わせて読んでみてください◎
『異端の祝祭』芦花公園
冒頭から続く気味の悪い描写に、読み始めたら止まらない。謎の「モリヤ食品」の正体とは──? 新興宗教や民俗学にまで発展していくストーリーには夢中にさせられました。
ファン待望の続編も出版されています。あわせてどうぞ!
『小説 シライサン』乙一
『るんびにの子ども』宇佐美まこと
まとめ:幻想・ホラー小説の傑作を紹介
今回紹介した作品は、いずれも幻想・ホラー小説の名作ばかり。
極上のメインディッシュのように、深く深く心に残り、あなたの読書観をも塗り変えてしまうかもしれません。
今回ご紹介した本をまとめておきますね。
- 『愛と髑髏と』皆川博子
- 『夜市』恒川光太郎
- 『虚無への供物』(上)中井英夫
- 『匣の中の失楽』竹本健治
- 『幻想博物誌』日影丈吉
- 『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』朝宮 運河(編)
- 『忌まわ昔』岩井志麻子
- 『異端の祝祭』芦花公園
- 『小説 シライサン』乙一
- 『るんびにの子ども』宇佐美まこと
こんな素晴らしい傑作が次々と読めてしまうのですから、Kindle Unlimited おそるべし!
無料で30日間の体験もできて解約もカンタンですので、まだ試していない方はぜひ試してみてください。
詳しくは下記の記事に、契約方法から解約方法まで書いていますのであわせてどうぞ。
あなたと本との、素敵な出逢いがありますように。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
いつも本と一緒。本といる。
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