【2023年版】Kindle Unlimitedのおすすめ！世界＆日本の名作30選

Kindle Unlimitedは、雑誌や漫画、実用書、小説と幅広いジャンルの本が月額980円で読み放題できるサービスです。

月に1～2冊は本を読むという方には充分おススメできるサービスなのですが、デメリットととして新作や話題作はほとんど対象にならないという点があります。

そのため、「なんだ、思ったような本がない」「結局何を読んだらいいの？」とがっかりしてしまう人もいるようです。

しかし、Kindle Unlimitedには、そんなデメリットを補ってあまりある「たくさんの世界の名作が読める」という大きなメリットがあるのです。

私は、こういった世界の名作を掘り出しながら、現代作家の本を随時チェックしていく、という方法で、Kindle Unlimitedのサービスを満喫しています。

では、一体どんな名作があるのでしょうか？

今回はKindle Unlimitedの中から、読み放題できる世界＆日本の古典・名作を、厳選して30タイトルご紹介します。

一生に一度は読んでおきたい世界中が認める作品を、この機会に味わってみませんか？

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Kindle Unlimitedは毎月対象作品が変わります。今回ご紹介するのは2023年1月現在のものです。ただし、古典や名作に関してはそう大きく入れ替わることはないようです。また、もしご紹介した中で対象外になっているものがあっても、ほかの名作が代わりに読めるようになっているかもしれません。まずは「こんなにあるんだ」というご参考までにご覧ください。

Kindle Unlimitedについて、詳しい説明は下記の記事で行なっています。Kindle Unlimitedって何？という方は、こちらの記事からどうぞ。

それでは、さっそく「Kindle Unlimitedで読める世界＆日本の名作30タイトル」をご紹介していきましょう！

Kindle Unlimitedで読めるロシアの名作

ドフトエフスキーと並びロシア文学を代表する作家・トゥルゲーネフ。作者が最も愛した、半自叙伝的作品といわれています。主人公・16歳のウラジーミルは、隣に引っ越してきた5歳上の美しい女性に恋心を抱きますが、しかし彼女は崇拝する男たちを屋敷に集めては、その気持ちを弄ぶことを楽しんでおり……。

Kindle Unlimitedで読めるアメリカの名作

『グレート・ギャッツビー』フィッツジェラルド

アメリカ大手出版社であるランダムハウス社が選んだ「20世紀最高の小説」の2位に選出された作品。莫大な富と名声を手にしながら、ただ一人の女性を想ってギャッツビーの心は満たされないままでした。1920年代、「ジャズ・エイジ」とも言われる時代の退廃的な美しさが漂います。

『老人と海』アーネスト ヘミングウェイ

この作品により、ヘミングウェイは自身の長いスランプ期から脱してピーリッツアー賞、さらにノーベル文学賞を受賞しました。長い不漁にもめげず、小舟に乗ってたった一人で出漁するキューバの老漁夫サンチャゴ。彼のカジキマグロやサメとの死闘を通し、自然に屈しない逞しい精神が描かれます。

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Kindle Unlimitedで読めるフランスの名作

『椿姫』アレクサンドル デュマ・フィス 

パリを舞台に、青年貴族アルフレードと、社交界の花である高級娼婦のヴィオレッタとの許されざる恋を描くオペラの決定版。娼婦である自分には真実の愛などないと思いつつも、アルフレードの情熱的な思いを受け入れたヴィオレッタ。しかしアルフレードの親はそれを許さず……。

17世紀フランスに実在した剣豪作家「シラノ・ド・ベルジュラック」を題材とした戯曲。パリ中を歓喜の渦に巻き込んだ初演から現代に至るまで、世界中で上演され続けています。多芸に秀で類稀なる詩情をもちながら醜い容姿ゆえに女性から敬遠されてきたシラノは、友人の美青年に成り代わり恋する女性へ恋文をつづるのでしたが……。

80以上の国語に翻訳され、世界中で愛読され続けている不朽の名作『星の王子さま』。パイロットであったサン＝テグジュペリ自身を投影したかのような主人公の操縦士が不時着したサハラ砂漠。そこで出会った小さな王子様と出会い過ごした10日間の物語です。「たいせつなことはね、目には見えないんだよ」。

ここではオリジナル版を紹介しました。オリジナル版については下記をご覧ください。

 著者の生誕100年を記念し作られた復刻版。挿絵は著者自身が描いた米オリジナル版そのままの絵が載せられている。これまで親しんできた挿絵と比べると輪郭がはっきりしていて鮮明、そのほかにも「ささいな違い」を見つけながら読み進めていく楽しみもある。

Amazon「オリジナル版 星の王子さま」商品説明より

Kindle Unlimitedで読めるドイツの名作

『ツァラトゥストラ』＜上＞フリードリッヒ・ニーチェ

20世紀以降の文学や哲学に多大な影響を与えた哲学者ニーチェ。『ツァラトゥストラはかく語りき』というタイトルでも知られるこの作品では、ニーチェの思想が架空のツァラトゥストラという主人公を通して寓話形式で語られます。ある時、神の死を知ったツァラトゥストラは、籠っていた山を下りて人々に新たな思想を語りますが……。

この作品でドイツ児童文学賞を受賞したミヒャエル・エンデ。世界中で愛される不朽の児童文学書であり、大人が読んでも啓発される名作です。 町はずれの円形劇場跡に迷い込んだ不思議な少女モモ。町の人々は彼女に話を聞いてもらうと幸せな気持ちになれると彼女の面倒を見るようになります。そこへ「銀行に時間を貯めると命が倍になる」という「灰色の男たち」が現れて……。

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Kindle Unlimitedで読めるイギリスの名作

二つの都市、ロンドンとパリを舞台とする、イギリスの国民的作家・ディケンズの長編小説。優れた才能を持ちながら人生に絶望し酒におぼれる弁護士カートンと、フランスの暴政を嫌って亡命した貴族ダーネイは、共にルーシーという娘に恋していました。やがてパリではフランス革命が勃発し───。

『ピグマリオン』バーナード・ショー

映画やミュージカルでもお馴染み『マイフェアレディ』の原作。言語学者のヒギンズは、強烈なロンドン訛りをもつ花売り娘のイライザをたった６か月で上流階級のお嬢様に仕立て上げることになるが…。現在私たちが知る『マイフェア・レディ』は観客たちが望んだハッピーエンドになっていますが、原作の結末はいかに？ ぜひあなたの目で確かめてみてください。

『黒猫／モルグ街の殺人』ポー

史上初の推理小説にして、密室トリックの元祖とされるのがこの『モルグ街の殺人』。ある日、モルグ街のアパートで殺人が発生。二人暮らしの母娘が惨殺されていたのですが、現場は密室で……。日本の推理小説家・江戸川乱歩のペンネームは、この作者「エドガー・アラン・ポー」のもじりというのは有名な話ですね。

『ロビンソー・クルーソー』ダニエル・デフォー

イギリス小説の第一号ともいわれ、これまでの貴族や騎士ではなく中流階級のイギリス市民が主人公であることでも非常に人気を集めました。船乗りのクルーソーが、難破してたどり着いた無人島で独力で28年間のサバイバル生活を行なう様子を、綿密に豊かに書き上げた今も愛され続ける冒険小説。

『ピーターラビット』ビアトリクス・ポター

世界110か国で翻訳。発行部数は累計2億5000万部を超えるという大ヒットシリーズ「ピーター・ラビット」。いたずらっ子のピーターは今日も元気いっぱい。お母さんから「危険だから行っちゃだめ」と言われたのに、マクレガーさんの農場へ忍び込んだピーターは……？

『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K. Rowling

数々の賞を受賞し、世界中で絶大な人気を誇る「ハリー・ポッターシリーズ」の第一作。ロンドン郊外にあるマグルの伯母の家に引き取られていたハリーは、酷い扱いを受けながら育ちました。しかし11歳の誕生日、ホグワーツ魔法魔術学校から入学通知が来たことで、自分が魔法使いであることを知るのです───。

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Kindle Unlimitedで読める日本の名作

誰もが知る文学作品をわかりやすく解説して紹介してくれる「ビギナーズ・クラシックス」シリーズ。百人一首のすべての歌の意味と歌人がすべてこれ一冊で丸わかり！　Kidle Unlimited の読み放題では定期的に入れ替わりがあるので、いろんな日本の古典作品を楽しみたい方は同シリーズをチェックしておきましょう。

『虫めづる姫君～堤中納言物語～』

年頃なのに虫にばかり夢中になる姫君「虫めづる姫君」、風流な貴公子の失敗談「花桜折る中将」、一人の男をめぐる二人の女の明暗をあぶり出す「黒い眉墨（はいずみ）」などなど、平安時代後期に書かれた物語でありながら、今の私たちにも共感できる11編が収録されています。

『平家物語』

我が国の軍記物語の一大傑作であり、人間の哀歓を描いて今も私たちの心に迫る『平家物語』。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という一文はあまりに有名です。保元の乱で勝った平家と負けた源氏の対照的な姿と、その後の源平合戦から平家の滅亡……。日本史上に輝く壮大な歴史ロマンを目撃しましょう。

美貌と和歌の才能に恵まれ、藤原兼家という出世街道まっしぐらな夫をもちながら、蜻蛉のようにはかない自らの身の上を嘆いた21年間の日記。夫との結婚生活、夫のもう一人の妻との競争、母の死による孤独、息子の成長など、現代の私たちにも共感できることも多いではないでしょうか。

『徒然草』吉田兼好

誰もが知る文学作品をわかりやすく解説して紹介してくれる「ビギナーズ・クラシックス」シリーズ。本作は、日本の中世を代表する知の巨人・吉田兼好の随筆から、代表的な章段を選び抜いた入門書です。「つれづれなるままに、日暮らし硯に向かいて～」の名文から始まる当代随一のエッセイを堪能しましょう。

『おくの細道』松尾芭蕉

江戸時代前期・元禄2年に江戸を出発し、東北を旅した俳人・松尾芭蕉。源義経をかくまったことにより滅亡に追い込まれた奥州藤原氏を偲んだ「夏草やつわものどもが夢の跡」、山形の立石寺に参拝した際に詠んだ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」など、一度は耳にした名句の数々が生まれた背景が分かります。

『好色一代男』井原西鶴

芭蕉と同じく元禄時代を代表する作家、井原西鶴の処女作。時代を鋭く切り取ったこの作品はたちまちヒットとなり、浮世草子というジャンルを生み出しました。京都の大金持ちと名妓の間に生まれた主人公・世之介の、7歳から60歳までの好色生活。源氏物語や伊勢物語のパロディーもあり、ラストは女性ばかりが住むという「女護ヶ島」へ船出します。

『こころ』夏目漱石

日本で一番売れた小説といわれる、夏目漱石の『こころ』。人を信用せず美しい妻と隠遁生活を続けている「先生」。「わたし」のもとに先生から届いた一通の手紙には罪悪感と共に語れた告白が……。気鋭のBL作家の挿絵と用語解説がついた読みやすい一冊です。

『芥川龍之介傑作選』

全集も読み放題で読めるのはうれしいですね。こちらは芥川龍之介の数ある作品の中でも選りすぐりの10作品を収録。蜘蛛の糸、羅生門、トロッコ、桃太郎など。巻末付録のミニ写真集「芥川、そしてゆかりの地」も必見です！

『太宰治全集』

太宰治の名作・代表作を一挙収録した太宰治全集の決定版（本作は全６巻中の１巻）。人間失格、斜陽、お伽草子、ヴィヨンの妻、富獄百景、走れメロスなどなど。文豪・太宰に初めて触れる人にも、改めて読みたい人にもおすすめです。

太宰治はことのほかチェーホフの戯曲を気に入っており、『斜陽』という作品はチェーホフの『桜』に影響を受けています。合わせて読み比べてみるのも楽しいですよ。

それで、その戲曲の話だが、いろいろ讀んで、私にはやはりチエホフの戲曲が一ばん面白かつた。チエホフの有名な戲曲は、たいてい田舍の生活を主題にしてゐる。いま私は、戰災のため田舍暮しを餘儀なくされてゐるが、ちやうどいまの日本の津輕地方の生活が、そつくりチエホフ劇だと言つてよいやうな氣さへした。

「津輕地方とチエホフ」太宰治より

『怪人二十面相』江戸川乱歩

我が国の推理小説のパイオニア、江戸川乱歩の名作ベストセレクション1。昭和11年に、乱歩が少年向けに書いた『怪人二十面相』が読めます。大泥棒・怪人二十面相と、名探偵・明智小五郎の対決。明智をサポートする少年探偵団の活躍も見逃せません。江戸川乱歩というペンネームは、史上初めて推理小説を書いたエドガー・アラン・ポーからのもじりというのは有名な話。ポーの作品もこのページの「Kindle Unlimitedで読めるイギリスの名作」で紹介していますので、あわせて読んでみるのもおススメです。

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Kindle Unlimitedで読める世界＆日本の名作のまとめ

以上、Kindle Unlimitedで読める世界＆日本の名作30選をご紹介しました。

次々と出版される新作・話題作も気になりますが、時には立ち止まって過去の名作に触れてみることも大事だと思います。また流行のビジネス書をたくさん読んでいるはずなのに、いまいち自分に自信がもてない……、そんな方にもおすすめです。古典は、目先の利益に振り回されず自分の内面と向き合うことの大切さも教えてくれるでしょう。

ここに挙げた作品を1冊でも2冊でも読破してみると、タイトルや簡単なあらすじしか知らなかった本が、実際どんな内容であったかがクリアになり、確実に知識が増えたという手応えを持てると思います。そしてそこからほかの作家の本に興味が沸いたり、舞台やドラマへの理解も深まっていくはずです。それはあなたのかけがえのない一生の財産となるでしょう。

まだまだたくさん掘り出しものがあります。現代語訳だけでなく、コミカライズされたものや、分かりやすい解説本などもたくさん。この機会にKindle Unlimitedをうまく使って古典の名作をじっくり楽しんでみてはいかがでしょうか。

ここで検索のコツをひとつ。古典名作を読んでみたいときは、「光文社古典」とキーワードにいれてみてください。そこからKindle Unlimited対象の作品を探してみましょう。光文社は現代人にとって馴染みやすい言葉で新訳した古典を多数出版している出版社で、このページで紹介した本もほぼ光文社のものになります。

はじめの数ページを読んでみて、「これは難しそう」「今の自分には合わないな」と思ったら、サクッと次の名作にうつってみる。そんな贅沢な選択ができるのも、読み放題の良さですよね。

また登録後30日間は無料体験が可能なので、まずは名作を1～2冊読んでみて、合わないと思えば解約してしまいましょう。解約もカンタンにできます。

あなたにぴったりの、人生をより豊かにしてくれる一冊との出逢いがあることを、祈っています。

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Kindle Unlimitedについての詳しい記事は下記にあります。登録方法から解約方法まで説明していますので、あわせてどうぞ。

おまけ：名作を読むにあたってのおススメ本の紹介

名作を前に、まずはこんな本もおススメです。

『光文社古典新訳文庫・駒井稔編集長が熱く推奨する「今こそ読まれるべき古典」79冊』

「今、息をしている言葉で」をモットーに新訳を多数送り出している「光文社古典新訳文庫」。単なるカタログではなく、「簡単に読める作品」「8歳から80歳の子供たちへ～児童文学」「知る人ぞ知る名著」などカテゴリーに分けて紹介されているため、これから古典名作の扉を開くビギナーにとって頼もしいガイドブックとなっています。

『役に立つ古典』安田登

『古事記』に基づく「日本人」の原点や、前古代の死生観、『論語』が示す「心」の道しるべ、『おくのほそ道』に学ぶ「和とユーモア」など、古今東西の名著に精通する能楽師・安田登氏の古典講座です。

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それではまた次の本でお会いしましょう。

いつも本と一緒。本と いる。