「東京・池袋に、シークレットな本が並ぶブックカフェがある」
そんな話を聞いて、以前から気になっていた『梟書茶房』さんへ行ってきました。
シークレットな本?
そうなんです。梟書茶房はとってもユニークなブックカフェなんですが、一番のポイントはタイトルが見えない「ふくろう文庫」なんです。
タイトルが見えない?どういうこと??
そこが面白いんですよ~~。まあ聞いてください◎
『梟書茶房』はとってもワクワクする仕掛けがいっぱいのブックカフェ。
一番の特長であるシークレットブックの情報から、店内の様子、メニューやアクセスまで、実体験をもとにまるっとご紹介しましょう。
- ブログ管理人:hontoiru
- 編集ディレクターを経て現在はフリーライター
- 本業では主に飲食系やエンタメ系のライティングを担当
- 趣味は読書、歴史、カフェ巡りなど
運命の一冊と出逢えるカフェ『梟書茶房』はどんなお店?
『梟書茶房』は、東京メトロ池袋駅直結の商業施設「Esola(エソラ)」の4階にあります。
神楽坂の書店「かもめブックス」代表・柳下恭平氏と、日本スペシャルティコーヒー協会会長・菅野眞博氏がタッグを組んだ、書店とカフェのコラボのようなお店。そして「ドトールコーヒー」の新業態でもあります。
なんだか物語の中に入っていくようなステキな入口です。
入口の手前に、後述するシークレットブックを販売する本屋さんがあります。私が行ったときは混雑していたのですが、待ってる間に本をあれこれ探せるので、待ち時間もあっという間でした。考えられた動線ですね!
『梟書茶房』は6つのエリアに分かれています。
- シークレットな本屋さん。かもめブックス選書がずらりと販売されています。
- ゆったりソファーが贅沢な気分にさせてくれるラウンジ。楽しいおしゃべりも弾みそうです。
- 「かもめブックス」の柳下氏が選書した1000冊の本が並ぶ図書エリア。本だけに集中するのにぴったりだそう。
- 学校の図書館をイメージしたアカデミックエリア。一人席なので、ゆっくり本と向き合えますね。
- テラスからの日差しとグリーンが心地よい森の部屋。とってもリラックスできそう◎
- 緑に囲まれたテラス席もあります。天気の良い日は外で読書もいいですね!
私が案内されたのは、アカデミックエリア。一人席なので、ゆっくり集中して本を楽しむことができました。他のお客さんは年配の方もいらっしゃいましたが、大学生くらいの若い方も多かったです。友人と、恋人と、家族と、もちろん一人でも、いろんな楽しみ方ができるカフェだな~とほっこりしました。
土曜日だったので、とても混んでいました。土曜・日曜・祝日に行かれる場合は特に時間に余裕をもって向かわれたほうがいいでしょう。
※せっかくなので半日くらい楽しみたい…と思っていたものの、混雑時は2時間制になっていました。私は満喫しすぎてあっという間に2時間が過ぎましたので皆さんもお気をつけて。
『梟書茶房』の「ふくろう文庫」とは?
いろんな仕掛けがあって面白い『梟書茶房』。
中でも一番ユニークなのが、シークレットブックという「ふくろう文庫」です。
「ふくろう文庫」とは何かというと、選書された本がすべてオリジナルのブックカバーで袋とじされており、タイトルも表紙もすべて隠された状態で販売されているのです。
選ぶ決め手は、一冊ずつに付された紹介文のみ。
たとえば私が選んでみた本はこちら。
自分が他人から見られずに他人を観察したい。そんなことを感じる人におすすめの一冊。世の中はSNSなどで匿名でいながら他人の考えを覗き見ることに慣れてしまった様子ですが、それは昔から心に潜んでいた願望だったのではないでしょうか。
シークレットブック「ふくろう文庫」No.0534の紹介文より
まさにシークレットな内容を連想して決定。レジで購入するまで開けられません。
そうそう、シークレットブックにはそれぞれ番号が付されています。本を読んで気に入った場合、紹介文に書いてあるおすすめ番号の本を読んでいけば、自分の興味のある本を次々と読んでいくことができるという仕掛け。
私が選んだ本は、No.0534。そしてこの本には読後、「やっぱり他人と関わりをもちたいならNo.0702」、「自分の存在を消したいならNo.0460」と書いてあります。本の地図といったところでしょうか。
これは、すごく面白いと思いました。
さらに面白いのは、この「ふくろう文庫」のカタログもあるんです。何度も通って、ふくろう文庫の地図にそって本を選んでいく、という読書体験もできます。自分にぴったりの本の探し方がよくわからない、という人にとっては頼もしい指標になるでしょうし、すでによく本を読まれている方にも、新たな作家さんやジャンルへトライするきっかけになるでしょう。
購入後、店内でNo.0534をさっそく開いてみました。すると…!
おお、……これは!
たしかに紹介文のとおりの作品。昭和の有名作家の、以前から読んでみたかった本でした…。運命…!!
ネタバレになるので、タイトルはいえませんが、もし気になったら『梟書茶房』で<No.0534>を探してみてくださいね。
かなり変態的かつ実験的な作品で、面白かったですよ。
もやもや、気になる~~
ふくろう文庫は品切れになる作品も多いそうなので、まさに一期一会。その日、その瞬間の本との出逢いを楽しみましょう!
『梟書茶房』のメニューはどんなものがあるの?
ブック「カフェ」なので、メニューも気になるところですよね。
ちょっと昔懐かしい雰囲気も漂うラインナップ。フルーツサンドやパスタ、オムライス、ホットドック、シフォンケーキなど、たくさんあって迷ってしまいました。
で、私が頼んだのは、「チキンドリアタパスプレート」と「パンケーキ」。
ちょっと張り切って頼みすぎて、お腹がパンパンになってしまいましたが笑
ドリアは添えられたブロッコリーとえびのサラダもおいしくて、バランス良い一皿。こういうのを見ると、お子様ランチを思い出してしまい、いてもたってもいられなくなりませんか?私だけ?
お店のイチオシ、パンケーキはスキレットで供されます。ふわふわしてて、とってもおいしかったですよ。
ほかに苺のミルフィーユや、クラシカルプリンも気になりました。
『梟書茶房』ならではのメニューとしては、「本と珈琲のセット」というものも。
テーマに合わせてセレクトしたシークレットブックとオリジナルブレンド珈琲のセットで1,650円(税込)。こちらはテイクアウトも可能なので、プレゼントにもおすすめだとか。
『梟書茶房』のアクセスやHPなど
『梟書茶房』さんは、JRまたは東京メトロ「池袋駅」直結の商業施設「Esola(エソラ)」の4階。
とくに東京メトロ「池袋駅」南通路西改札を出ると、目の前に「Esola」のエスカレーターがありますので、最短ルートでいけますよ。
まとめ:『梟書茶房』へ行ってみた感想
以上、『梟書茶房』の紹介でした。
『梟所茶房』とは、シークレットな「ふくろう文庫」と、こだわりの珈琲やパンケーキなどが楽しめるブックカフェ。お店にはテーマのちがう6つのエリアがあり、複数人でも一人でも楽しむことができます。読書家同士でおしゃべりがしたい、ゆっくり一人で本が読みたい、どんなシーンでもOK。
まるで覆面しているような表紙もタイトルも隠された本の中から、紹介文をたよりに自分の中でイメージを膨らませて一冊を選ぶのはとってもスリリングな体験でした。
またあの体験をしてみたい。そして、ほかのメニューも……。
行った後にもすぐに次の訪問が待ち遠しくなる、そんなオンリーワンのユニークなブックカフェ。
思いがけない運命の一冊との出逢いを探しに、次の週末、あなたもお出かけしてみませんか?
▼ブックカフェがお好きな方へ。京都にあるブックカフェも紹介していますので、あわせてぜひご覧ください▼
それではまた次の本でお会いしましょう。
いつも本と一緒。本と いる。
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