最近TVのCMでも目にすることが多くなった「聴く読書」=オーディオブック。
以前から興味があったので、Amazonの「Audible(オーディブル)」というオーディオブックが聴き放題できるサービスで、オーディオブックを体験してみました。
しかし、実際にAudibleを体験してみて分かったのが、「『聴く読書』であるオーディオブックは、人によって向き不向きがあるかも…?」ということです。
どういうことかというと、人間には目から情報を得るのが得意な視覚優先タイプと、耳から情報を得るのが得意な聴覚優先タイプがあるといわれています。
つまり、今まで読書が苦手だと思っていた人は、耳から「聴く読書」であるオーディオブックの方が向いているかもしれません。しかし、従来通りの目で読む読書に馴染みがある人は、オーディオブックを聴いて
「あれれ……?? 全然頭に入らない……!!」
と思った人も多いのではないでしょうか。
実は私もそうでした……。
でも、せっかく有名な俳優さんや声優さんが素敵な作品を朗読しているので、なんとか楽しむ方法はないかなとあれこれ試行錯誤して自分で試してみました。
そこで、オーディオブックが頭に入りづらいという理由と、それを解決する5つの方法をご紹介します。
私は実際にこの方法で、Audibleを聴くのがとても楽しくなりましたよ◎
もし、私と同じように「Audibleを聞いても頭に入らない」、「もっと楽しめる方法はないの?」と困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは早速、紹介していきますね。
オーディオブックが頭に入ってこない理由(実体験より)
なぜオーディオブックが頭に入ってこないのか。私が実際にAudibleを試してみて、オーディオブックのここが原因ではと感じたところをピックアップしてみました。
- 想像以上に朗読のテンポが遅い
- 聴きなれない言葉が想像しにくい
- ながら聴きが私には向いていない
一つずつ説明していきましょう。
想像以上に朗読のテンポが遅い
オーディオブックを試してみてまず感じたのが、朗読のテンポが想像以上にゆったりしていること(作品にもよるでしょうが)。しかも一冊が8時間以上あるのも普通、長いものでは20時間以上あるので、一冊聴き終わるのにかなりの時間がかかってしまいます。
読書に慣れた人だと、半分くらいの時間で読めてしまうと思うと、ちょっとまどろっこしく感じます。そしてテンポがゆっくりなので、聴いているうちに眠くなってしまったり、少し気が散るともう話の続きが分からなくなってしまうこともたびたび。
聴きなれない言葉が想像しにくい
目で読んでいると、難しい熟語や登場人物たちの名前でも漢字や文脈から類推することができます。けれど、オーディオブックは耳から聴くだけなので、特に聴きなれない言葉はイメージしづらく理解しづらいなと感じました。
ながら聴きが私には向いていない
Audibleの一番の売りともいえる「ながら聴き」。家事をしている間や作業をしている間でも、耳から読書ができる!というのは大きなメリットです。
しかし、これが私にはどうにも難しく…。耳に集中すれば手がとまり、作業に集中すれば聴き飛ばしてしまう…。
「一体どうしたらいいの?みんなどうやっているの??」と途方に暮れてしまいました……。
オーディオブックが頭に入るようになる解決策5つ!
「聴く読書」に魅力を感じながらも、オーディオブックの良さをいまいち実感できなかった私。
せっかくの「新しい読書のカタチ」を何とか楽しめないものかと、あれこれ調べて試してみました。
そこで、分かった「オーディオブックが頭に入るようになる解決法」とは?
知っている作品や短い作品から聴く
まずは、新しい作品にチャレンジするより、自分が一度読んだことがある作品や、およその内容がわかる作品からチャレンジしてみることです。
さらに、なるべく短い作品を探してください。
なぜなら、慣れていないうちにあまりに長い作品を最初に選ぶと、結局最後まで聞けなくて飽きてしまい、「中途半端になってしまったな」という残念なイメージだけを抱いてしまうからです。
例えば下記のような近代文学の名作は、10分~1時間程度のものも多く、はじめてオーディオブックにトライしてみる方におすすめです。
「やまなし」/著者:宮沢賢治 ナレーター:中山依理子 13分
『クラムボンはかぷかぷわらったよ。』 で知られる宮沢賢治の美しい短編です。
「杜子春」/著者:芥川龍之介 ナレーター:大塚明夫 34分
財産を使い果たし死ぬことまで考えた杜子春の前に、不思議な老人が現れ……。
あるいは、もともと話し言葉のような分かりやすい文章で書かれているHow Toものを聴いてみるのもありです。
「人は話し方が9割」/著者:永松茂久 ナレーター:横居 将 3時間26分
会話下手な人の悩みをズバリ解決する話題の一冊。
「人生がときめく片づけの魔法」/著者:近藤麻理恵 ナレーター:田澤利依子 7時間3分
世界でシリーズ1100万部突破!いまや世界で活躍する「こんまり」こと近藤麻理恵さんの片づけ術。
目次を活用して全体を把握してから聴く
Audibleには各作品のタイトルと表紙がならんでいます。長い作品の場合は、まずあらすじや目次をしっかり見て、全体を把握してから聴く、あるいは把握しながら聴くといったスタイルがおすすめです。
長い作品を聴いていると、自分が今どこを読んでいるのか分からなくなってくる場合もあります。また、たいてい一気に聴くというわけではなく、空いた時間に少しずつ聴いていくことになるでしょう。
その場合、前の話を忘れがちなため、目次を活用していくとよいと思います。
※Audibleでは作品によっては資料がPDFとして付いている場合もあります。ぜひ活用してみてください。
一度だけでなく繰り返し聴く
人間は一度聞いただけではすぐに忘れてしまうものです。これはみんなそうなのです。
有名なものに「エビングハウスの忘却曲線」というものがあります。人は一生懸命勉強したとしても、20分後に42%、1時間後には56%、さらに、1日後には66%も忘れてしまう……というショッキングな事実。
そのため、一度聴いただけで全てを理解しようとしないことです。気に入った作品や勉強したい内容は、二度、三度と聴いて、少しずつ理解していきましょう。実は無意識のうちに記憶は定着していっているので、何度か聞いているうちに「ハッ」とひらめいたり、理解が深まったりするもの。
「一度聴いてすべて頭に入るわけがない」と最初から思っておけば、かえって気楽になってオーディオブックが楽しめるはずです。
「ながら」はあきらめ、シングルタスクで聴く
「聴く読書」の最大の魅力とも言っていい「ながら聴き」ですが、これこそ向いている人、向いていない人がいます。向いている人にとってはこれ以上ない効率的な読書になりますが、向いていなければ結局どれにも集中できずにイライラが溜まってしまいます。どうしても、他の作業と同時に聴くのは無理…という人は。
いっそ、「ながら聴き」はあきらめましょう。
私もBGMなら作業と同時進行できるのですが、作品を聴くとなると作業と同時進行は難しいタイプだと実感。なので、私はあきらめました笑
「聴く読書」は、プロによる朗読で、今までとは違った感覚で本が楽しめる新しい読書のカタチ。
その「楽しさ」を満喫するために、寝る前や休憩時間など、ある程度時間がとれる時にシングルタスクで耳に集中することにしています。
速度を1.5倍にして聴く
「オーディオブックが頭に入ってこない実体験」のところでもお話しましたが、オーディオブックの朗読は想像以上にテンポがゆったりしています。これは誰にでも聴きやすいようにという配慮なのでしょうが、私にとっては少々のんびりすぎました。これも集中力がそがれる原因に。
これについては、YouTubeなどで実行している方も多いでしょうが、速度を変えて聴いてみるというのが本当によく効きます。もし、オーディオブックはどうにもまどろっこしいと感じている方がいるなら、速度を1.5倍にしてみてください。
そんなに早くしたら聴きづらくなるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、意外にぐっと頭に凝縮して言葉が入ってくるようになります。
私のおすすめは1.5倍ですが、2倍で聴いている人もいるそうですよ。
間やテンポに苦心されているナレーターの方々には申し訳ないのですが、自分が聴きやすい速度に変更してみる、というのは、オーディオブックを楽しむにあたって大きな効力を発揮します。
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オーディオブックが頭に入るようになる!まとめ
以上、オーディオブックが頭に入らない理由と、5つの解決法をお届けしました。
解決法をもう一度まとめておきますね。
- 知っている作品や短い作品から聴く
- 目次を活用して全体を把握してから聴く
- 一度だけでなく繰り返し聴く
- 「ながら」はあきらめ、シングルタスクで聴く
- 速度を1.5倍にして聴く
オーディオブックを実際試してみたものの、「全然頭に入ってこなかった」という方や、「これから試してみたいけれど自分に合っているか不安」という方、ぜひ参考にしてみてください。
Amazonのサービスで、12万冊以上が聴き放題のAudibleは、30日間無料で体験ができます。登録もカンタンですし、やっぱり向いていないなと思えば解約もカンタン。オーディオブックに興味がある方は、まずは自分に合うかどうか試してみてはいかがですか?
自分は視覚優先タイプか聴覚優先タイプか、それとも両方バランス良いタイプなのか?
新たな自分の発見にもつながって、とっても有意義な体験になることでしょう◎
あなたと本との素晴らしい出逢いのきっかけになることを願っています。
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それではまた次の本でお会いしましょう。
いつも本と一緒。本と いる。
※Audibleについてもっと詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
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