オーディオブックの朗読も本格的にAIが行なうようになりました。
電子書籍アプリ「Apple Books」に、AIナレーションによる朗読が追加されたとのこと(2023年1月6日)。
出典/「Apple Books」、AIナレーションによるオーディオブックの配信を開始
すでに音声読み上げサービスによるAI朗読は行なわれているのですが、まだまだ不自然さがありました。しかし今回、「Apple Books」はロマンスとフィクション、またはノンフィクションと自己啓発の書籍について、4種類の音声を用意したというので、より自然な読み上げができるようになったということでしょう。
AIに朗読させることで、「Apple Books」オーディオブックは今よりも安価になるそうです。
一体どんな感じなのか気になるところですが、ここで注目したのは前掲の出典記事の最後。
『一方、Amazon傘下の大手オーディオブックサービス「Audible」では、オーディオブックに人間がナレーションを付けることが求められている』
という一文です。
いち早く本格的にAIナレーションを取り入れた「Apple Books」に対して、あくまで「Audible」は《人間の声》にこだわっているというのです。
これはとっても面白いですね。
今回は「クリエイティブな仕事は今後人間とAIの競争になっていくのでは?」というテーマを考えてみたいと思います。
- ブログ管理人:hontoiru
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オーディオブックもAIナレーションに!今後は人間とAIのクリエイティブ競争になる?
AI(人工知能)とは明確な定義がありません。
一般的に「人間の知的能力を模倣するコンピュータープログラム」といった意味で使用されています。
すでに人間の代わりに知的な仕事を行なうAIが活躍している分野は多く、無人レジ販売からマーケティング、ゲーム、医療など多岐にわたっています。スマホの音声アシスタント機能などもAIですから、すでに私たちは日常的にAIに触れて生活しているということになりますね。
人間の代わりに働くAIと聞くと、「単純作業や面倒なことは機械に任せて、クリエイティブな分野で人間が活躍すればいいじゃん」と、そう思っている人も多いでしょうが、実はすでにクリエイティブな分野にもAIはどんどん進出しているのです。
それどころか、「クリエイティブな分野こそ真っ先にAIに奪われる」という意見も。
それというのも芸術は過去の模倣から発展しているものが多く、多くのサンプルを覚えることができるAIにとっては得意分野だというのです。
ちょっとぞくっとしませんか?
人間の根幹であるとも思われる《感情》を揺さぶる芸術分野が、AIによって奪われる未来が来るかもしれない。
では、「人間って、なに?」
と思ってしまいますよね……。
とはいえ、とはいえですよ? そう悲観的になる必要はないとも考えます。
なぜなら、最終的に人間が満足しなければ、どんなにAIが発達したところでそれは仕事にならない、商品価値はない、ということになるからです。
また、学習機能が高いAIと人間が、いわばコラボすることによって、さらに素晴らしい技術や作品が生まれるという明るい未来の可能性もあります。
「AIがクリエイティブ分野に進出」
というと、思わず拒否反応を示してしまう人は(実は私もです!)、ちょっと深呼吸して大きな視点で検討してみるといいかもしれませんね。
私もそうしてみます。
人間の人間による人間のためのAudibleの朗読はめっちゃ楽しい
そうはいっても、私が今とっても気に入っているAmazonの聴く読書「Audible」が、人間のナレーションにこだわっているという話はなんだか嬉しく感じました。
実際に聴いてみるとわかるのですが、有名な俳優さんや声優さん、ナレーターの方々の朗読は、プロならではの臨場感にあふれていて、まるでお芝居のよう。複数人で朗読されているものもあって、目で読むのとはまた違った楽しさを感じることができます。
例えば、玉城ティナさんが瑞々しく朗読する『推し、燃ゆ』(著者:宇佐美りん)、堤真一さんの渋い声が魅力の『火花』(著者:又吉直樹)などは絶品!
また、杉田智和さんら有名声優による複数の会話劇のような『星の王子様』もとっても魅力的でした。
まだ聴いたことがない方は、人間の、人間による、人間のための朗読を満喫してみてください。
まとめ:AIが発達しても結局さいごは人間次第?
実は、皆さんが今使っているGoogleの検索もAIの技術です。
ネット関連の仕事をしていたり詳しい方は何をいまさらでしょうが、そうでない方はほとんど知らないことなので少しだけ触れますと、Googleの検索もまた、実はどんどん進化、進歩しているのです。
例えば初期の頃は単純な単語だけしか検索できず、スペルミスがあると打ち直さなければ目標のページが表れなかったりしました。今ではどうでしょう、少しくらいの打ち間違い、いやとんでもないタイプミスでも「たぶんこっちですよね?」とGoogleが読み取って正しいページを表示してくれますよね。
数年前に、信ぴょう性のない誤った医療記事をネットに大量発信して検索上位を取っていた企業が炎上、問題になったことで、検索のアルゴリズムが改善されたこともあります。
結果、医療系など人の生死にかかわるような分野の記事にはより高い基準の品質が求められるようになり、検索結果も向上しました。
こういった流れを見ていくと、世の中はよりホワイトな方向をめざしており、一時的にAIの技術をくぐりぬけよう、悪用しようとする人が現れてもいずれは淘汰されるのではないか、と少し希望がわいてきます。
この先、AIとどう付き合っていくべきか、どう共存できるのか、どうコラボできるのか。
まだまだ未知数ですが、私は期待したいなと思っています。
▼この機会にプロのナレーションを聴けるAudibleについての記事もぜひ読んでいってください▼
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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